さあ、最重要項目シリーズも今回がラストになりました。
【最重要項目シリーズ】(目標となる学生の目安)
① 主語+動詞 (小学生にはぜひマスターしてもらいたい)
② 品詞 (中学生にはぜひマスターしてもらいたい)
③ 文型 (高校生にはぜひマスターしてもらいたい)←今回の記事
文型ってなんだろう??今回も大きな像で捉えるという話には繋がるんですよね?
もちろん繋がります。文型が分かると英語の構造の輪郭がはっきりとし、視力が一気に1.0から5.0くらいになるでしょうね!
今回のお話はYouTubeでも解説しています。ぜひ動画かブログどちらかを復習に使ってみてくださいね。内容はほとんど同じなので自分の好きな方をうまく活用してください。
先生、文型ってSVOC…とか言ってるあれで表していくやつですか??
はい。その通り!以下のカテゴライズで英文を区切り、構造が同じものを第1文型、第2文型…と分けていきます。
S : Subject(主語)←主に文の初めにある名詞
V : Verb(動詞)←主語の動作を表すもの
O : Object(目的語)←「〜を」「〜に」にあたる部分
C : Complement(補語)←主語とイコールの関係になるもの
M : Modifier(修飾語)←文型判断には影響せず
これ嫌いなんだよなあ…。なんか表し方が記号だし数学みたいで。
気持ちはわかります。記号みたいに見えていることで、この学習が必要以上に難しく見えているところはあるんです。
が、アルファベットは上に書いたような↑主語や動詞といったものを表しているだけに過ぎないので、本当はそんなに難しくありません。
わざわざ「主語+動詞+目的語の文だ」って言うより、「SVOの文だ」って言った方が早いは早いので、覚えちゃったら逆に楽なんです。
あと、英語の教師や参考書はすぐに「ここがSVだから〜、Cはどこ?」みたいに言うので(笑)、覚えちゃってた方がその人たちの説明も分かりやすくなるし話も通じやすくなります。
ほら、例えばスマブラやる人が「ヨッシーの下Bって何だっけ?」とか言う時あると思うんですけど、なーんも知らない人からしたら、「は??下Bって何??」って感じだと思います。あれとおんなじようなもんですね。
(先生がスマブラやりこんでた時期は小学生の64時代なんで今変わってたらすみませんw)
文型ごとに意味が変わる単語もある
文型がわかるようになるのは、英語を大きい目で見て輪郭や全体像を掴むということ以外にも良いことがあります。
文型が変わると、意味が変わる単語もあるんです。こういった単語は文型が分からないと文の意味が全く分からないままになってしまいます。
えっ、そんな単語あるんですか??
例えば、makeを例にとって、すごく簡単な文で見てみましょう。
I make a cake. ← 第3文型
(僕はケーキを作る)
I make you happy. ← 第5文型
(僕はあなたを幸せにする)
ひゃあ、下の文って「僕は君を幸せに作る」じゃなかったんですね!
はい。そりゃあ違うでしょう!!笑
単語ごとに大体この文型を作る(学校の定期テストや入試でその文型で目にすることが多い)というのが決まってるんですが、その文型が複数である動詞も少なくないので注意が必要です。
ってな訳で、ちょっとは文型判断が大事なことがわかってきてくれましたか!?
文型ごとに具体的に見ていこう
具体的にそれぞれの文型ごとに例文を見ていきましょうか。色分けしてあるところがSやVなどの区切れ目です。
SV (第1文型)
We skied.
We swam in the sea.
Mary smiled.
It is raining hard.
The bus leaves at 7:40.
SVC (第2文型)
You are happy.
The milk has gone bad.
The leaves turn red.
It smells good.
She appears happy.
That sounds good.
SVO (第3文型)
I like music.
I gave this book to him.
He bought a dress for her.
I wear glasses.
SVOO (第4文型)
I gave him that pen.
He bought her a dress.
I told you the story.
You lend me this book.
This computer saves us a lot of work.
SVOC(第5文型)
I found the box empty.
She named her cat Conan.
We painted the fence green.
I consider his words very important.
ひゃあ。じ、自分で分かるようになれるかなあ…
極論を言ってしまえば、入試には「この文は第何文型でしょう?」という問題は出ません。
そうなんですか!?じゃあやらなくてもいいのでは??
いや、これがわかってるだけで全然違うのでぜひ、時間がある今のうちに考えてみてください。
極論、第何文型かは分からなくてもいいんですが、文の中の区切れ目を見つけることは非常に重要です。
そのトレーニングをするためにやる、と思ってくださいね。
第?文型はこの必殺技で見抜け!
でも学校のテストには出るんですよね?ガクブル
バーロ。安心してください。今あなたが目にしている文が第何文型になるのかは、副詞句の前にスラッシュ( / )を入れれたら一発です。
【今日のバーローポイント】
文型判断は副詞句(Modifier)の前にスラッシュを入れろ
副詞句の前にスラッシュを入れる????
はい。副詞句というのは、副詞か、前置詞で始まるフレーズ or 単語です。
スラッシュを入れたら、スラッシュを入れた後ろは無視、スラッシュの前の部分にSVOCを割り当てて、そこで文型を判断します。
実はその副詞か前置詞で始まるフレーズ(副詞句)というのが、最初に言ったMにあたるところなんです。つまり、文の中の修飾語句 (Modifier)なんですね、そこは文型判断に関係ないので、スラッシュを入れて除け者にしてしまおう、というわけです。
例えばでやってみましょうか、
We swam in the sea.
→in the sea が副詞句なので、前にスラッシュ(/)を入れる
→We swam / in the sea.
→スラッシュの後は無視、前の部分にSVなどを割り当てる
→ We = S, swam = V
→SVなので第1文型
なるほど!そういうことか!
はい。同じように他の文も少しやってみますね。
It smells good.
→ 副詞句なしなのでスラッシュもなし。全部の単語で判断。 SVC。 → 第2文型
He bought a dress for her.
→ forが前置詞なのでその前でスラッシュを入れる。
→ He bought a dress / for her. スラッシュの前はSVO。→ 第3文型
She named her cat Conan yesterday.
→ yesterdayが副詞なのでその前でスラッシュを入れる。
→She named her cat Conan / yesterday. スラッシュの前はSVOC。→ 第5文型
ではこの2つはどうなるでしょう。やってみてください。
Everything will come right in the end.
She introduced me to her friend.
答え
Everything will come right / in the end. → 第2文型
She introduced me / to her friend. → 第3文型
文型判断は考え過ぎちゃダメ
考え過ぎちゃダメって、えええ!考えないといけないんですよね??
はい。英語を勉強したい!に人で、「考え過ぎちゃダメだよ」って伝えないといけない人に私は今まで出会ったことがないので、ほとんどの人は考えないとダメだと思うんですが…。
ただ、この文型の話題に少々問題が存在しているのは事実です。
も、問題…!
例えばこれですが、
I listened to music. (私は音楽を聞いた)
これって何文型でしょう?
簡単ですよ、先生!さっきの必殺技を使えば to が前置詞なんで、
I listened / to music. で第1文型ですよね?
お見事!こういうことですよね。
I listened / to music. → SVの第1文型
でも、おかしいと思いませんか?
えっ? 何がですか?
日本語にすると「私は音楽を聞いた。」「〜を」 の部分が目的語になるんだったら、SVOと考えてもいいじゃないですか。しかもみんな “listen” じゃなくて “listen to” で「聞く」って覚えてるでしょ?じゃあなおさら、
I listened to music. → SVOの第3文型
な、なるほど…。しかも意味的に考えたら普通に第3文型の方がしっくりくるなあ…
ですよね。でもこの文、文型判断的には結局、基本は第1文型に分類されるんです。(第3文型としている解説書もあるとは思います)
先生!!むちゃくちゃややこしいっす。(笑)
はい。だから、ここまで考えたらいけないってことなんですよ。
大きい声では言えないですが、文型のカテゴライズなんて所詮誰かが考えたルールに基づいているだけですからね。
言語がそんな簡単にグループ分けできるわけがないんです。
グレーゾーンの文なんて山ほどありますよ。
じゃああの文はどうなるんだろ?あの文は?あの文は?ってなっているあなたは、もう十分に文型のことがわかっているはず。
そういう、諸説ありそうな文はまずテストには出ないと考えていいでしょう。
まあ、どっちにしろ「これは何文型でしょう?」の問題は入試や検定試験には出ないですしね。輪郭さえ見えてたらいいんです。
何も考えていない先生は学校のテストで悪問を出す可能性はあり…w
というわけで今日のまとめ!
【今日のバーローポイント】
文型判断は副詞句(=修飾語句:Modifier)の前にスラッシュを入れろ
ほにゃら!次回は早めに出したい…See You Next バーロー!♪( ´θ`)
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