「思うように得点が伸びないんです。何が分からないかもイマイチ分かりません。」
まあまあの得点は取れているけれど、いつも大体平均点行くか行かないかくらい…。
そんな曖昧ゾーンにいる生徒さんをたくさん見てきました。
こういうパターンの場合、網羅的に全体を確認していくと、どんどんボロが出てきます。
「ひとつひとつの単元はそれなりに勉強しているんです。でも全然自信が持てないというか…」
バーロー。それは、まだあなたの品詞への理解が足りていないからですよ。
今日のバーローポイント
イマイチ英語が掴めないのは、品詞の理解が足りていないから!
品詞ってなんぞや???
名詞 – 物の名前 例:pencil, mother, Taro>
(代名詞) – 名詞を彼、彼女などの言い方に <例:He, my, her>
動詞 – 動作 <例:walk, read, teach>
助動詞 – 動詞の役割を助ける <例:can, will, should>
形容詞 – どんなだ <例:cool, hot, red>
副詞 – どんな風に <例:fast, easily, early>
疑問詞 – 何、いつ、など <例:what, who, how>
接続詞 – 語と語や文と文を繋ぐ <例:because, and, but>
冠詞 – 名詞の前に置く <例:a, an, the>
前置詞 – 時や場所を表す語句を作る <例:in, on, at>
細かく分けずに大まかに言うとこんな感じです。
というかこれで十分です。
うわあ、あのカテゴリーにいるやつ嫌いだわあ…
ウンウン。分かりますよ。
そう思った人は、今あなたが嫌だと思った品詞の理解がまだ足りておらず、そこが苦手になってるんですね。
ほとんど日本語と一緒のようなカテゴリ分けですね。
冠詞など英語特有のものを除くと、ほとんど日本語と一緒です。
ただ、日本語の文法をよく勉強している人は気づいたかもしれません。
ひとつ気をつけないといけないのは、
日本語の「形容動詞」にあたる語(きれいだ、静かだ)は、英語では「形容詞」のカテゴリに入ることです。
まあ、日本語は「〜だ、〜な」の語尾で終わる形容詞は形容動詞という別カテゴリーに入れてるみたいなもんなんで(日本語学の偉い人に怒られませんように(‘ω’)笑)、
品詞の役割的には形容詞と形容動詞は一緒なんですね。
品詞が分かったところで早速やって欲しいこと
で、早速やって欲しいことは、あなたが今日から出会う英語の文を一文一文、この単語の品詞はなんだろう??と考えることです。
例:以下の例文の単語をひとつひとつ品詞に分けてみてください。
① I walk to school every day.
② Tom sings well.
③ Some students are in the classroom.
④ This dog runs very fast.
おう…なかなかめんどくさい作業じゃ…
最初はめんどくさいかもですが、慣れてくるとサクサクできるようになります。
こんなに細かく分けなくてもいいんですが、最初はとりあえず全部の単語の品詞を考えてみちゃってください。
なぜ、こんなことをせにゃならん
それは、英語が語順の言語だからです。
「はにゃあ????(。-∀-)」って感じかもしれませんね。
日本語は文を作るとき、使う単語さえ間違わなければ、単語を文のどこに配置したって意味が成り立っちゃう言語なんです。
例えば、めちゃめちゃ簡単な文で見てみると
「太郎くんはホラー映画が好きだ」
これって、
- 太郎くんは好きだ、ホラー映画が。
- ホラー映画が好きだ、太郎くんは。
- 映画が太郎くんは好きだ、ホラーの。
多少の伝わりやすさの程度は置いておいて、どれも意味って同じで、ちゃんと通じますよね。
でも英語は、基本的に
Taro likes horror movies.
しかないんです。
なぬ!
likeがloveに変わるとか、単語の種類、フレーズは多少変わることができたとしても、
ひとつ目の単語には主語になる名詞が来る、その次の単語には述語になる動詞が来る。
horrorという形容詞はmoviesの名詞の前にしか来れません。
日本語は単語が動いてもイケてる代わりに、「の」とか「が」とか、いっぱい違うのがくっついてきてる( ;∀;)
その通り。外国語として学ぶには、なんか日本語の方が難しく思えてきませんか??
日本語は細かい助詞の変化があるため、単語は文中のどこにでも行けますが、
英語は助詞のようなものがないので、語順で文の中のその単語の意味的な役割を決めてしまうのです。
そしてこの語順というものは、
品詞ごとに前や後ろに来れる品詞がそれぞれ決まっているから、各単語がそれぞれの場所に決まるんです。
いかほどの効果が…..?🦑
騙されたと思って意識してみてください。品詞をマスターすると問題の解きやすさが数倍違ってきます。
特に英文法に関して言うと、
品詞を制すものは英語を制すと言っても過言ではないと思っています。
ひとつひとつの品詞の特徴や覚えるべきことについては、順を追って今後記事を書いていきます。
品詞を意識することで、得点が爆上がりするのは、文法問題です。
でも、これって実はリーディングの力の向上にも繋がるんです。
なーんとなく単語を追いかけているだけではいつまでたってもなーんとなく話を掴んだ気になっただけの読解にしか至りません。
うう。心が痛い…
リスニングに関してもおんなじことが言えます。
なーんとなく聞いていて、聞こえてきた単語だけ後でピックアップして話の筋を考える…ようなやり方はいつか卒業しないといけません。
うう…なんとなく星人の私です
誰が何をした、特に何をしたかの動詞のところだけでもいいです。
ここを意識するだけでひとつひとつの文の輪郭がはっきりし、話の流れを追いやすくなります。
また、品詞がわかるようになると、文の文型もすぐ判別できるようになります。
これまた英語の肝ですよね。
中学生の皆さんは、まだそんなに複雑な文を目にすることはないと思いますが、高校生になると本当に厄介な文を紐解いていけなくなります。
ほら、よく高校生が長い英文に( )やら< >やらつけて矢印後ろから伸ばしてきたりとか、やたら書き込んであるノートを見たことありませんか?
ああ、あれですか。なんか、英語勉強してます〜う!みたいなノート。
あれは精読というのですが、あれが品詞の理解や文型の理解が入試レベルに到達した形なんですね。
とにもかくにも、中学生のうちに品詞を意識する習慣をつけておいてください。
先生…先生のブログ、始まったばかりなのに出だしから熱すぎやしませんか????
はい、今日はだいぶ勉強寄りの堅いお話になってしまいました。
ただこれさえマスターできれば全然違うのに、という生徒さんが多すぎるので熱を入れて喋りました。今回のテーマは本当に大事なところです。
今難しいことはわからなくてもいいです。
「とりあえず品詞って大事なんだ」で構いません。
頭の隅に置いておいてくれれば、いつかあなた自身がその大事さに気づくときが必ず来ます。
今回のお話についてですが、
海外留学経験があったり、インターナショナルに通っているなど、日頃から英語に浸った生活をして、感覚的にすでに英語を身につけている人については、この限りではありません。
あくまで日本育ちで今から英語に向かっていこうとしている人にとって武器になります、という話です。
え?そんなことしてたらいつまで経っても英語を頭で理解しているだけのダメダメな日本人ばかり育つって…???
また難しい問題提起を!!笑 とりあえず今日はこの辺で。
今日のまとめ
【バーローポイント】
イマイチ英語が掴めないのは、品詞の理解が足りていないから。
【やること】
最初のうちは、「一文一文、この単語の品詞はなんだろう」を考える。
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